大村剛さん

吉祥寺のPromenado(プロム・ナドゥ)で24日まで開かれている大村剛さんの個展にうかがいました。
年末に「阿佐ヶ谷ふゆものがたり」でおつきあいした山藤響子さんがいらっしゃる多治見の工房のお部屋は、以前は大村さんがいらしたとのこと、奇縁を感じました。今は、福岡のうきは市で作られています。必ずDMをくださり、そしていつも「春ですね」というようなほのぼのとしたコメントが一言あるのです。最近はその一言をとても楽しみにするようになっています。うちのお店では、板皿だけをあつかっているのですが、お客様に「これは何で出来ているんですか?」と聞かれることが多いのですが、金属っぽい、硬質な質感が従来の陶磁器のイメージと違いがあり、冷たさにある手作り感のようなものが大村さんらしさ科と思います。また、板皿は写真のように皿立てに置くと、一枚の絵のようにもなります。以前、絵がほしいと探していらしたお客様が、「絵を買わずにこれにします」と、このドットとストライプのシリーズの2枚を買われていったことがあります。
今回の展示は、そんな金属のような器、楽焼きのような器、板皿、焼き締めなど、色々な作風が楽しめました。私は、小さな板皿をいただき、一口菓子をのせてみました。

展示風景
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こんなふうに飾ると一枚の絵のよう
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渡辺キエさんのフリーカップと今回購入した小さな板皿
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深谷望さん

茅場町のSANーAIギャラリーで開かれていた深谷望展「さわるな純真!マイシークレットルーム」に行って来ました。
深谷さんは、今回のタイトルの似合う、まだ女子美を卒業して数年しか経っていない若い方です。うちでは掻き落としの豆皿をお願いしています。様々な幾何学模様の豆皿は食べ物だけでなくて、アクセサリーを置いたりといった楽しみ方もできます。最近は、きんかんの甘煮をのせると、黒の器に映えました。

今回の展示では、灰釉、黒陶の使いやすそうな食器もありますが、動物のオブジェも魅力があります。絵本から出てきたような犬や馬。今回は、非売品でしたが、らくだがなんとも愛らしかったです。私は小さなとんぼのブローチをいただきました。とんぼ、勝ち虫といって戦いや勝負をする時のお守りにもなるらしいです。今、勝負をする予定はないのですが・・・。

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さかいあつしさん

匙など木工製品を作っているさかいあつしさんの「101本の匙」展に青山のギャラリーワッツにうかがいました。23日から始まって、私がうかがった26日には殆ど残っていないということから、人気のほどがうかがえます。今回は、日頃の定番商品とは異なる、さかいさんの思いが込められているものや今後の方向性を探るような作品が出されていたようです。
また、匙をくりぬいた残りの木っ端に着色し、額装した作品も楽しい。
残っていた数本の中で、私がいただいたのは、ふりかけやごまなどの薬味などをすくうのに使いたいとオイルフィニッシュでガラスが持ち手の所についている小ぶりなもの。
私がさかいさんの匙と出逢ったのは、7〜8年前です。その時にいただいた匙は、一度さかいさんに修理されて、今でも現役です。カレーはもちろん、リゾットやらチャーハンと大活躍です。伏見さんのスプーンも併用しているのですが、伏見さんの繊細な感じに比べて、さかいさんの匙は、日常的に使ってもびくともしない。息子は、小さい時から木や漆のスプーンを使ってきたのでステンレスのスプーンには違和感があるらしいです。 
現在、当店で扱っているのは、2種で、一種は梨の木からつくられたもの、もう一本は栗とウォールナットを接いだものです。どちらも、オムライスをご注文いただくとおつけしています。

ギャラリーワッツも久しぶりにうかがいましたが、店内は魯山の大嶌さんの内装がしっくりきていたし、何より、毎週の企画展を「もう最初からそうだから、こんなものだと思ってきたの」とこなしているのには、感心したとともに見習わなければと思ったのでした。

展示風景
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今回購入した匙
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最初に購入して、塗り直してもらった匙
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当店で扱っている匙2種 左:梨の木 右:栗とウォールナット
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扇田克也さん

ガラス作家の扇田克也さんの個展が日本橋の「ぎゃらりーこちゅうきょ」で22日まで開かれており、初日にうかがいました。
彼の作品は、石膏の型の中でガラスを溶かして作るキャスト技法を用い、原形をシンプルに表現し、表面はサンドブレストで仕上げたざらっとした質感で光を意識して作られています。今回は大きさも色もさまざまな「HOUSE」、余分なデザインをそぎ落としたガラスの塊と言った「b.e」(beyond expression)、扇田さんの作品としては珍しくエロティックな印象を受ける「AURA」等々。また、、水が溜まりその中に光が通る「IHARIKI」や景色の重なり、風景・景色という意味で色片を重ねた無色のガラスの四角い塊の「SCENERY」が新作として出品されています。
この色々なシリーズを作り出していく扇田さんの作品の最大の魅力はその技法というよりも物語を感じさせ、詩情が漂うものとなっていることだと私は思っています。
今回は、何度か展覧会の前にお電話する機会がありましたし、会場でもお話ししたのですが、作品が出来るまでに色々と葛藤もあったらしく、精気を吸い取られたというような事も話していました。お会いするといつも飄々としているので意外な印象でした。
また、今回は会場の設営が先日ご紹介した上野雄次氏です。工事現場を思わせる荒涼とした雰囲気がまた扇田さんのガラスなのに温もりのある作品と実にしっくりあっているのです。

私が扇田さんと出会ったのは、実は25年以上前のこと、彼がガラス学校で学んでいた時のアルバイト先だったのです。その時はどんなものを作っているのかも、どうしてガラスにひかれたのかなどということは話すこともなく、それから10年ほどたち、当時田園調布にあったギャラリー仲摩で作品を見かけて「あの扇田さんだ!」その時から彼の作品には詩情があり、とてもひかれていたのです。作品は見ていたけれど彼に再会したのは5年ほど前の事でした。その後、私がお店をひらくことになり、扇田さんにも取り扱いをお願いしたのです。扇田さんの作品は、殆どがオブジェで食器は以前は作ったこともあるらしいのですが今はつくっていないようです。食器ではありませんがHOUSEシリーズは大小と常時展示していますのでご覧ください。

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須藤拓也さん

神楽坂のロンダジルさんが移転予定のギャラリーで開かれていた須藤拓也さんの個展、最終日に行ってきました。地下鉄の神楽坂を降りてから毘沙門天を目指しましたが、途中でガトーショコラのおいしい「ジョルジュサンド」や前から行きたかった、まんじゅうカフェ「むぎまる2」を寄り道しながらでしたので、ギャラリーに着く頃には暗くなり始めていました。毘沙門天の裏側の袋町という住宅街にある、格子戸を開けて入るしっとりとした小料理屋さんのような佇まいでとても惹かれます。靴を脱いであがると、縦長の畳敷きの部屋に器が並べられています。
今回は、須藤さんは土物に初挑戦とのこと。志野を思わせるような肌合いに鉄絵が効いています。磁器ものもそうですが、彼の作品には自分を引いて見ている含羞のようなものを感じます。
今回は、私は白磁の祭器を思わせるような作品をいただきました。
以前いただいた磁器の板皿が、パウンドケーキを載せてお出しするととても評判が良くて、ほしいというかたもいらっしゃるのですが、磁器の板皿はゆがみが出たりしてロスが多いとのこと。今回は、土物の板皿が出ていました。備前を思わせるような肌合いと正方形のモダンな形とが目を引きます。白磁の祭器とこの板皿をお願いしたので11月の終わり頃には入荷すると思います。
須藤さんの奥様の華順さんも革のバッグや、以前、赤が好きな息子のためにいただいたキーホルダーのような小物をつくっていらして同時期に恵比寿の「ECOKA」で個展をなさっていました。7時までと言うのでぎりぎりでしたがそちらにもまわりました。
クリスマスの頃には、赤や緑のブローチがお店に届くかもしれません。

まんじゅうカフェ「むぎまる2」
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新しいロンダジルのギャラリーにて
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華順さんのキーホルダー
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