

庭園美術館で開かれている「舟越桂 夏の邸宅 アールデコ空間と彫刻、ドローイング、版画」展に行ってきました。朝香宮邸として建てられたアールデコ様式の邸宅がまま展示空間となっていました。ギャラリーや美術館の白い空間で見るのと違い、コンセプト通りの贅沢な印象がありました。20数年ほど前に西村画廊で初めて作品に触れてから、機会があれば展覧会には足を運んでいました。ただ、最近のスフィンクスシリーズには、ちょっと違和感があったのですが、ここで見るとしっくりくるのです。また、木彫だけではなく、そして初期の頃から最近までと年代も幅広いので全体の仕事を俯瞰して見られる良さがありました。
また、館内にある(初めて入りましたがあの芥川賞とかの選考会場となっている)「金田中」の和カフェレストラン「さーしゃ」でランチをいただきました。鯛茶とおうどんのセット+デザートでした。
量はやや少量ですが、おいしくいただきました。嶺岡とうふのデザートはのどごしがつるんとして夏にぴったりです。

今年は8月6日(水)〜10日(日)まで開かれます。一応、平塚と仙台と日本三大七夕祭りと言われているらしいです。パール商店街を中心に各商店が色々と趣向をこらして、その時の話題の張りぼて人形を飾ったり、色々なバリエーションを楽しめるかき氷や大きな鍋で作るパエリヤがあったり、青梅街道まで楽しめますが、夜は歩けないほど人が出ます。浴衣でデートにはぴったりですね。
一応、その期間のみ8時半まで営業します。といっても、6、8、9日の3日間ですが。

松下電工ミュージアムで行われていた「アール・ブリュット/交差する魂」展の最終日に行きました。この展覧会は陶芸家の工藤和彦さんがアウトサイダーアートの作品作りの手助けをしていることもあり、関わっていて「アウトサイドアート」って彼から初めて聞きました。正規の美術教育を受けていない人たちが、文化潮流や伝統、流行に関わりなく「表現したい」という衝動にかられて作られているもの。作品は洋の東西を超えて出品されていました。正規の美術教育を受けていようが受けていまいが、表現したいという魂が感じられるものには心ひかれます。
海外の作品では、カルロの4の数字にこだわって描かれた人物が描き込まれたものやインドのロックガーデンを作り出している鉄とセメントと食器の破片などを使って作られたオブジェ等には強くひかれるものがありました。そして、日本人の作品にも目を見張るものたくさんあることに驚きました。このポスターに使われている澤田真一さんの独創的な土の作品や坂上チユキさんのすっと心が透明になりそうな感じの抽象画など、図録で見た今回出品されていない作品にも興味をひかれました。
因みに、汐留って久しぶりに行きました。30年近く前に更地だった頃のことを思い出しすとあまりの変貌ぶりです。松下電工ミュージアムは初めてでしたが、混み合っていなくていい感じで見ることができました。次回は「村野藤吾建築とインテリア」も出かけてみたい企画です。