新宿南口にある広島県のアンテナショップ「広島ゆめてらす」の前をとおりかかり、以前から気になっていた「はっさく大福」を見つけました。早速買って、下働き一号と一緒にいただきました。これは、尾道の近くの因島というところにある「はっさく屋」という会社が作っている商品だそうです。苺大福などのフルーツ大福のひとつだと思いますが、はっさくの果肉まるごとと白あん、ミカン味の皮の組み合わせです。柑橘系好きな方にはオススメ。
お抹茶でいただきましたが、中国茶などとの方が合いそうです。
須藤拓也さんの板皿と工藤和彦さんの黄粉引茶碗で


皆様こんばんは。
お店の下働き1号が3月27日のおそうざいセットの一例を紹介致します。

3月27日のおそうざいラインナップは・・・
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工藤冬里さんのお皿で 鰯のつみれと長ネギと揚げ豆腐の煮込み
・菜の花とシメジの胡麻和え
・じゃことひじきの酢の物
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工藤和彦さんのお碗で 雑穀ご飯
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赤木明登さんのお椀で お味噌汁
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吉田弥幸さんの器に
長谷川まみさんのスプーンで 胡麻とユカリのふりかけ
・ぬか漬け

3月27日のデザートは・・・
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西川聡さんの湯飲みで お好きなお茶、
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須藤拓也さんの豆皿に 甘酸っぱいイチゴのムース
ちなみにこの写真、湯飲みの中には黒炒り玄米茶が入っております。
にがーいけどクセになる、そんなお味。ゼヒ一度お試しあれ。
吉祥寺のPromenado(プロム・ナドゥ)で24日まで開かれている大村剛さんの個展にうかがいました。
年末に「阿佐ヶ谷ふゆものがたり」でおつきあいした山藤響子さんがいらっしゃる多治見の工房のお部屋は、以前は大村さんがいらしたとのこと、奇縁を感じました。今は、福岡のうきは市で作られています。必ずDMをくださり、そしていつも「春ですね」というようなほのぼのとしたコメントが一言あるのです。最近はその一言をとても楽しみにするようになっています。うちのお店では、板皿だけをあつかっているのですが、お客様に「これは何で出来ているんですか?」と聞かれることが多いのですが、金属っぽい、硬質な質感が従来の陶磁器のイメージと違いがあり、冷たさにある手作り感のようなものが大村さんらしさ科と思います。また、板皿は写真のように皿立てに置くと、一枚の絵のようにもなります。以前、絵がほしいと探していらしたお客様が、「絵を買わずにこれにします」と、このドットとストライプのシリーズの2枚を買われていったことがあります。
今回の展示は、そんな金属のような器、楽焼きのような器、板皿、焼き締めなど、色々な作風が楽しめました。私は、小さな板皿をいただき、一口菓子をのせてみました。
展示風景


こんなふうに飾ると一枚の絵のよう

渡辺キエさんのフリーカップと今回購入した小さな板皿

皆様こんにちは。下働き1号がおそうざいセットの一例を紹介致します。
今回は器のフルコース!
一味も二味も美味しくしてくれる、とっておきの器たちです。

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須藤拓也さんのお皿で いわしと竹の子のの煮付け
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工藤和彦さんの飯碗で 雑穀ご飯
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藤塚光男さんの染め付け小皿で ブロッコリーと椎茸のマリネ
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赤木明登さんのお椀で 菜の花と厚揚げのお味噌汁
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小野哲平さんの小鉢で 人参と牛蒡と切り干し大根の胡麻和え
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吉田弥幸さんの器に
伏見眞樹さんの竹スプーンで 胡麻とユカリのふりかけ
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中村桜さんの小皿に ぬか漬け
藤塚さんの小皿は上からでは絵柄が見えないので、アップでもご紹介。

↑唐草とお花ですね。続いて、食後のお茶の部↓

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工藤和彦さんの湯飲みに お好きなお茶
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須藤拓也さんの小皿に 金柑の甘煮
出来る範囲でになりますが、器のリクエストにも対応致しますので、一言ご相談ください。
移転したという知り合いの骨董屋さんを訪ねて根津に。
たまたま、小川糸さんの書かれた谷中あたりが舞台の「喋々喃々」を読み終えたばかりということもあり、その世界にひたりつつ歩きました。お昼は、この本でも紹介されていた「ボッサ」に。ここの深煎りコーヒーは大好きですが、ランチは初めて。ブラジルで食べられている「ムケッカ」というココナツミルクの入った辛みの少ないスープカレーを注文しました。
歩いて数軒先の岡埜栄泉で、定番の豆大福と生姜風味の「浮草」を。豆大福は松島屋や群林堂も有名ですが、エンドウ豆の塩味とあんの甘さの「甘じょっぱい」味の組み合わせは豆大福ならではで、それぞれのお店の個性が楽しめます。「浮草」の生姜味とあんの組み合わせも魅力があります。あんというのは、それ単体でもおいしいですが、こうした塩味や生姜味のみならず、ミルク系や抹茶、柚子等と色々な組み合わせを楽しめ、機能的には体内の毒素を排出するというすぐれた食材だと思います。
朝倉彫塑館の屋上庭園はオリーブや植物が茂って、広い空を眺められる好きな場所なのですが、時間がないので次回ということで。

ボッサの「ムケッカと小さなサラダつき」ランチ 飲み物つき 1200円

豆大福を太田修司さんの折敷に上泉秀人さんの鎬そば猪口で

生姜風味が魅力の「浮草」

茅場町のSANーAIギャラリーで開かれていた深谷望展「さわるな純真!マイシークレットルーム」に行って来ました。
深谷さんは、今回のタイトルの似合う、まだ女子美を卒業して数年しか経っていない若い方です。うちでは掻き落としの豆皿をお願いしています。様々な幾何学模様の豆皿は食べ物だけでなくて、アクセサリーを置いたりといった楽しみ方もできます。最近は、きんかんの甘煮をのせると、黒の器に映えました。
今回の展示では、灰釉、黒陶の使いやすそうな食器もありますが、動物のオブジェも魅力があります。絵本から出てきたような犬や馬。今回は、非売品でしたが、らくだがなんとも愛らしかったです。私は小さなとんぼのブローチをいただきました。とんぼ、勝ち虫といって戦いや勝負をする時のお守りにもなるらしいです。今、勝負をする予定はないのですが・・・。




東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「U-Tsu-Wa うつわ」展へ行ってきました。これは、ルーシー・リィー(陶)、エルンスト・ガンペール(木)、ジェニファー・リー(陶)の三人のうつわを展示する企画展です。三宅一生さんのプロデュース、安藤忠雄さんの会場構成、杉浦康平さんのビジュアルディレクションによるものです。ルーシー・リィーは今や大変有名ですが、元々日本で最初の個展を1989年に企画して紹介したのは、三宅一生さんだそうです。今から20数年前に、ロンドンの書店で偶然手にとった陶磁器の本。それを見て心を動かされた彼は、さっそくルーシーの制作スタジオ兼自宅を訪ねることになりました。彼女の人柄と作品の数々に触れて、その時彼は「つくる、とはこういうものだ」と直観して心も身体もリフレッシュし、勇気づけられたそうです。そして、その夢も醒めきらないうちに、日本で「ルゥーシー・リィー展」を企画・実現し(1989年東京と大阪で開催)、大きな反響をよんだのだそうです。
一生さんは「日本人は無名な人には心動かされない人が多いが、まだ無名だった彼女に強くひかれた」と言うようなことを書かれていましたが、本当にその通りだと心に残りました。皮肉めいていますが、日本でここまで評価されるのは、一生さんに拠って有名になったことが大きいのではと思います。
今回は、安藤忠雄さんにより、白石の上にエルンスト・ガンペールの木の作品、水面の上にルーシー・リィーとジェニファー・リーの作品が点在して浮かぶように展示されています。ルーシー・リィーの作品は、細い針で掻き落としした器、シリコン炭化物を混ぜぼこぼこな表面に気泡が出た器、釉薬を溶け合わせたピンクの器など、素材感を感じるものが目立ちます。また戦時中に生活の為に作り続けたという陶のボタンも身近に見ることが出来ます。このボタンを見て、昨年出会った銀彩や楽焼きでアクセサリーを作っている作り手の山藤響子さんを思い出しました。山藤さんの作品も実際に洋服などに使ったらいいなと。他2名のエルンスト・ガンペールの器は倒木や流木を木工ろくろで成形し、曲線が出た作品。ジェニファー・リーは、土に金属酸化物を混ぜて、それを手びねりで成形し、表面を丹念に磨いたり削ったりした作品。3人のうつわに共通するのは曲線から作り出された形と素材感かなと思います。製作過程が壁面に映像として映し出されていて、作家を身近に感じられて面白かったです。


私が、ルーシー・リィーを知ったのは多分25年くらい前に青山にあった「百味存」というお店のお料理を写した、「百味菜々」という料理写真集です。この中に「ルーシー・リィーに盛る」というページがあるのです。やはり、器は使ってこそだと思わせるものです。
ここは、野菜中心の精進料理のようなお食事を出すお店でしたが、大好きでした。一生さんもお見かけしたことがあります。内装もお料理も簡素でしたが、本質的で何よりとても美しかったです。そんなお店の形を目指しているというのはとてもおこがましいですが、お料理を出すお店としての原点というか、私にとっての理想のお店でした。なくなってしまったことが本当に残念です。
お店にございますので、ご興味あったらご覧ください


皆様初めまして。
今日はお店の下働き1号がおそうざいセットの一例を紹介致します。
いくつかのおそうざいは取り扱い作家の作品に乗せてお出ししています。
料理と一緒に器もじっくり手で味わって下さいませ。

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工藤和彦さんの器に 鯖とゴボウ、大根のあっさり味噌煮込み
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渡辺キエさんの器に 黒・白・雑穀米のご飯
・お揚げとキャベツのお味噌汁
・タラの子としらたき、白菜のピリリ煮
・枝豆とひじきのサラダ風和え物
・すりゴマとゆかりのふりかけ
長谷川まみさんのスプーンで
・ぬか漬け
お昼時はお茶とデザートが付きます。

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深谷望さんの豆皿に 生麩の小豆煮添え
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小野哲平さんの湯飲みに お好きなお茶
どの器に当たるかは、お店でのお楽しみ。
それでは。
今回の動物シリーズもお客様が「アラ、変わったの」と目をとめてくださいます。今回ちょっと驚いたのは、意外な動物のコレクターが多いなと。「カバがすき、カバがあると聞くとどこでも行くの」「サイを妹が集めているから」「友達が黒い足の羊がほしいと言っていたので」「とら好きなんですよ」等々。犬や猫だけじゃないんですね。
というわけで、工藤和彦さんから追加の商品が送られてきました。
羊の小鉢。小ぶりで使いやすそうです

フェルトの鍋敷き

Tシャツ諸々。子供サイズも充実。100〜あります。

動物の置物

本当に、うちのお客様はご親切な方ばかりで、色々といただきものをします。
他にもたくさんあるのですが、最近いただいて写真にとってあったものだけを一部ご紹介します。
中川政七商店のお香と黒飴
奈良への旅行のお土産にと。季節にあわせた絵がそれぞれ違って、お香で使ってしまうのは勿体なくて、トイレに飾ってあります。

缶に布貼りされて、三日月が刺繍されている「残月」という名の黒飴

鳥取の亀甲堂の二十世紀梨のゼリー
甘さ控えめで上品な味わい。

京都祐喜のおいしい野菜
菜の花とふきのとうに、春到来を感じます。ふきのとうはそのまま食べても味わい深くおいしかったです。

ラドリューのマカロン
日本橋三越で取り扱っているそう。味が濃くてボリュームがあるので一つで大満足。
近々、源氏物語の限定パッケージが発売されるそう。


石川県七尾市にある鳥居醤油店のだしつゆ
昆布と鰹としいたけからとっただしで、とてもまろやかな味わいです

番外編
目黒「マッターホーン」のサブレとバームクーヘン
息子の小学校の卒業を祝う会でいただきました。この包装袋が鈴木信太朗画伯の描かれたもので、息子は「西荻の『こけしや』と同じだ」と。バームクーヘンがレモン味で新鮮でした。

さかいさんの個展に青山に行ったので、桃林堂で主人に頼まれたお返しを送り、ついでに私も小鯛焼きを購入。小鯛焼きは、ちょっとしたお祝いなどに使うのに相手の方も気が張らないかなと。こちらは、2階が工芸のギャラリーになっています。本店が上野桜木にあるせいか、芸大関係の方の展示が目立ちます。青山と上野では店構えも雰囲気も全然違うのですが、どちらもその土地にしっくりと合っています。

藤塚光男さんの白磁の舟形皿と小野哲平さんのそば猪口

お昼は、野菜料理のGOKAKUに。野菜中心のお総菜5品(ほうれん草と椎茸のおひたし、柚子かぶら、うるい酢みそ、インゲンごま和え、そばの実)がつくランチ1260円をいただきました。店内はシンプルです清潔感があり高級感溢れる内装、豊富なお野菜が使われている割にお昼はリーズナブル。接客も若々しい笑顔で、きびきびした対応がとても気持ちがいいです。


匙など木工製品を作っているさかいあつしさんの「101本の匙」展に青山のギャラリーワッツにうかがいました。23日から始まって、私がうかがった26日には殆ど残っていないということから、人気のほどがうかがえます。今回は、日頃の定番商品とは異なる、さかいさんの思いが込められているものや今後の方向性を探るような作品が出されていたようです。
また、匙をくりぬいた残りの木っ端に着色し、額装した作品も楽しい。
残っていた数本の中で、私がいただいたのは、ふりかけやごまなどの薬味などをすくうのに使いたいとオイルフィニッシュでガラスが持ち手の所についている小ぶりなもの。
私がさかいさんの匙と出逢ったのは、7〜8年前です。その時にいただいた匙は、一度さかいさんに修理されて、今でも現役です。カレーはもちろん、リゾットやらチャーハンと大活躍です。伏見さんのスプーンも併用しているのですが、伏見さんの繊細な感じに比べて、さかいさんの匙は、日常的に使ってもびくともしない。息子は、小さい時から木や漆のスプーンを使ってきたのでステンレスのスプーンには違和感があるらしいです。
現在、当店で扱っているのは、2種で、一種は梨の木からつくられたもの、もう一本は栗とウォールナットを接いだものです。どちらも、オムライスをご注文いただくとおつけしています。
ギャラリーワッツも久しぶりにうかがいましたが、店内は魯山の大嶌さんの内装がしっくりきていたし、何より、毎週の企画展を「もう最初からそうだから、こんなものだと思ってきたの」とこなしているのには、感心したとともに見習わなければと思ったのでした。
展示風景


今回購入した匙

最初に購入して、塗り直してもらった匙

当店で扱っている匙2種 左:梨の木 右:栗とウォールナット
