工藤冬里「鬱陶」展

明日から、当店にて、工藤冬里さんの個展&ライブ(5月3日)が始まります。
「鬱陶」とは彼自らが名付けたタイトルですが、「鬱」には、マイナスのイメージがありますが、実は物事がさかんな様子というような意味もあるそうです。板皿が中心となるとのことで昨日、宅急便の方が二階に持ち上げるのに悲鳴を上げるような重い荷物が届きました。

工藤冬里さんは、「マヘルシャラルシャズバズ」のミュージシャンとして有名で、時々お客様が「あの工藤冬里ですか?焼き物やっているんですか?」と驚かれます。ミュージシャンとしては、彼のファンは「強烈な存在感をもちつつ、不思議な楽曲センスを持つ唯一無二の存在」「よくわからないんだけれど、あの意味不明な不思議さにひかれるんです」らしいです。その一方で、彼は砥部焼の第一人者の工藤省治さんの息子さんでもあるのできっちりとしたものも作れるそう(ただそう言う作品はみたことないけれど)ですが、ふだんはそのミュージシャンとしての生き方と重なるような作品を作っています。そのゆるい感じの白磁や緑釉の作品は、不思議な魅力があり、人気があります。
偶然にも、私の昔からの友人が松山出身で同じ高校(松山東高校)の一年後輩なのですが、彼女曰く「私の学年を含めて上下の学年で、彼を知らない人は一人もいないと思うくらい目立っていて有名でした」らしいです。そのころから、アングラ色はあったみたいですが「それから30年以上をへて、今でも続けているのには驚く」と昨年彼女も久しぶりの再会を果たしたのでした。

というような、不思議な冬里さんの作品展です。ご興味ありましたらぜひいらしてください。
会期中は、1日1回は工藤さんも顔を出す約束にはあなっているのですが・・・

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4月25日のおそうざいセット

皆様こんばんは。
4月25日のおそうざいセットの一例を下働き1号が紹介致します。

今日のおそうざいラインナップは・・・
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工藤和彦さんのお皿で 帆立とお野菜と厚揚げのあっさり煮
藤塚光男さんの小鉢で 切り干し大根と根三つ葉の甘味胡麻和え
中村桜さんの小皿に 大根の葉と大根の浅漬け
・蓮根・ごぼう・人参・竹の子の煮物
藤塚光男さんのぐい飲みに
 長谷川まみさんのスプーンで 胡麻とユカリのふりかけ
赤木明登さんのお椀で 三つ葉と厚揚げのお味噌汁
吉田弥幸さんのお碗で 雑穀黒米ご飯

今日のデザートは・・・
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須藤拓也さんの銀彩湯飲みで お好きなお茶
須藤拓也さんの白磁耳盃に あずき掛け黒ごまのムース
でした。

銀彩の湯飲みは、時間を忘れて底をじっくり眺めてしまいます。
皆様も是非上から覗いて見て下さい。

4月20日のおそうざいセット

今日のおそうざいセットの一例を、下働き一号が紹介致します。

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4月20日のおそうざいラインナップは・・・
・古伊万里のお皿で 揚げ鯖に、もやしとニラのピリ辛炒めもの添え
・原生種なめ茸と焼き豆腐の和え物(胡麻風味)
・枝豆とひじきの酢の物
・キュウリの漬け物
藤塚光男さんの器に
 長谷川まみさんのスプーンで 胡麻のふりかけ
赤木明登さんのお椀に 厚揚げとウドのお味噌汁
工藤和彦さんの飯碗で 雑穀ご飯


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4月20日のデザートは・・・
西川聡さんのお碗で お好きなお茶
須藤拓也さんの豆皿に 小豆とプルーンのパウンドケーキ

今回の西川さんのお碗はマットな手触りで飲み口が驚くほど滑らか!
抹茶の味も変えてしまうような作品です。

4月10日のおそうざいセット

5日遅れの更新です。
店主の作り手訪ねの旅が終わった休み明け一日目、
気合充分のおそうざいセットを下働き1号がご紹介します。


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4月10日のおそうざいラインナップは・・・
須藤拓也さんのお皿で 鰯の生姜煮
藤塚光男さんの絵付け小皿に 金時豆の天ぷら
・じゃことひじきの酢の物
渡辺キエさんのお碗で 雑穀ご飯
・もやしとエノキのお味噌汁
藤塚光男さんの器に
 長谷川まみさんのスプーンで 胡麻とユカリのふりかけ
深谷望さんの小皿にキュウリのぬか漬け

金時豆の天ぷらの下には、どんな絵が描かれていたのでしょう?
ここでは明かしませんので、お店でお確かめ下さい。


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4月10日のデザートは・・・
藤塚光男さんの新作・蕎麦猪口で お好きなお茶
須藤拓也さんの豆皿に 小豆と柚ピールのパウンドケーキ

今回は藤塚さんの作風の幅広さが伺える、おそうざいセットでした。
ひねもすのたりでは、ご飯だけでなく「〜〜さんの器多めで!」なんて
リクエストもOKですよ。

長谷川まみさん

主人の母方が名古屋と言うこともあり、家族での墓参を兼ねて名古屋入りをしました。
ちょうど、東区にある「feel art zero」にて内田鋼一、長谷川竹次郎、長谷川まみ、高橋台一による「エジプト帰り展」が開かれており、うかがいました。ピラミッドをイメージしたディスプレイの中で、3人の作品と高橋さんのお菓子が展示されています。ロータスとパピルスがメインのテーマらしく、それぞれの作品に取り入れられています。
最終日1日前と言うこともあり、内田鋼一さんの作品は完売、まみさんの作品も追加注文というものが多かったです。
まみさんには、開店当初から銀のスプーンをお願いしています。飛ぶように売れるというわけではないけれど、お買い上げになったお客様は、「これいいですね。作家の名前は知りませんでした」と熊のようにいかついけれど温かい感じの男性だったり、「シルバーのスプーンを集めているんです」と遠方からいらした方だったり印象に残っている方が多いです。お店で使っている物もいい感じに燻されてきています。
今回は、昨年の「暮らしの手帖 秋号」にまみさんが特集されて、その中のアクセサリーをご注文になられたお客様の作品の受け取りもありました。この2連のシンプルなブレスレットが腕にはめると存在感があってとてもいいんです。
まみさんとは、作品ををお願いしているのにお逢いしたことがありませんでした。遠い昔、赤木智子さんから、長谷川竹次郎、まみ夫妻のことは聞いていたのですが、お逢いする機会がなかったのです。私がお店を始める時にいただいたお手紙に「ずうっと仕事をもって、それがあるから体を動かせることをもつことが生活を生き生きとさせる」と言うような内容のことが書かれてあったことを覚えています。まみさんは、写真で拝見するよりキュートな可愛らしい印象でした。今回のロータスのペンダントトップを身につけるとzeroの正木さんとお二人に「似合う」とおだてられて追加注文をしてしまったのでした。スプーンだけでなくて、少しアクセサリーも扱わせていただこうかなと思っています。
図らずも、竹次郎さんにもお会いして、家族3人と叔母にお茶を点てていただきました。竹次郎さんは噂通りの寡黙な方で、息子は少し緊張していました。まみさんとは「カムイ伝」の話でうちとけていました。
展覧会風景
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白砂漠より「クリスタルうす氷」 菜の花限定菓子
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松浦弥太郎著「日々の100」(アノニマ出版)が発売されました。その中で、まみさんのスプーンが出てきます。
他にとりあげられているものも、新品ではなくて松浦さんが日頃実際に使っているものなのですが、日常的に使っての美しさや心地よさが伝わり、帯にも書かれているとおり、日々をを豊かにしてくれそうなものばかりです。

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唐津にて

唐津の中里花子さんを訪ねて来ました。福岡空港から海沿いの道をまっしぐら、ちょうど桜が満開のいい季節でした。
まずは、川島豆腐店でお昼をいただきました。お豆腐もさることながら、山菜やお魚も
とってもおいしくて、久しぶりにほっとしたお昼ご飯でした。器は花子さんのものやお父様の隆さんやお兄様の太亀さんのもの、漆は今は亡き角偉三郎さんのお椀や板皿。
すっぽりと包まれた山の中にある。花子さんの工房とご自宅にうかがいました。
白磁や「掻き落とし、粉引、鉄釉などたくさんの作品の並べられた工房、時々そこでダンスパーティをなさるらしいです。種をまいたばかりの畑にも案内していただきました。うどやらつわぶき、ワラビなどもそこかしこに。
夜は、前から聞きたいと思っていた波多野睦美さんとつのだたかしさんのコンサートに。波多野さんの声は、期待通り、天から降ってくるような声でした。選曲がイギリス民謡など英語だったこともあり、一曲ずつ解説をしてくださったのでわかりやすかったです。

翌日は、朝から呼子の朝市に。昼間は「つくだ」さんでお寿司を。その隣にある市場は唐津であがったお魚やら鯨の色々な部位を売っていて、お土産に買い込んだのでした。
唐津城を見上げ、洋々閣や隆太窯もまわり、充実の2日間でした。


川島豆腐店にて、中里隆さんや角偉三郎さんの器の数々
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花子さんの工房
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呼子の朝市 お魚や海草がおいしい、鯨のコロッケも食べました
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洋々閣にて、中里隆さんのうつわ展
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隆太窯 きれいな水が流れて桃源郷のよう
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唐津市内の重要有形文化財の「竹屋」という鰻屋さん
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唐津であがる新鮮なお魚の市場 
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唐津のおみやげで朝食
うどのてんぷら、かじめのおみそ汁、鯨のおばらけを生姜醤油でイカナゴをさっとあぶって、呼子で買ったみそ漬けのおつけもの・・・
川島豆腐店で使われていた角偉三郎さんの合鹿碗や花子さんの切り鉢、隆太窯で修行した余宮隆さんのご飯茶碗などで。
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呼子の夏みかんジュレは松岡さんのガラス、おなじみ松露饅頭は升たかさんの豆皿で
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もう、花子さんの器が到着している頃、お店に並ぶのが楽しみです。

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