羽生野亜さん

桃居で行われている「羽生野亜展」(30日まで)に行ってきました。今回は、色々な表情のある平らなお皿等の食器と工業デザイナー出身を思わせるかっちりとした家具が展示されていました。

うかがった日は、奇しくも私たちの結婚20周年記念日で、何か形に残る物がほしいと思いブナの木目の美しく見える丸皿をいただきました。他の方の話や主人に言わせると私は「アニヴァーサリー好き」らしいので、ここ数年は相手が覚えていてくれることを期待するのはやめようと思っています。誕生日や結婚記念日って家族で祝ったりしないのかな?と言うか、気持ちの問題なので「一言」や「一輪の花」とかそういうものがほしいだけなのですけれど。そんなこと全くないという方も意外といらっしゃるのでそんなものかと。これからは、勝手に自分でこういう形に残る物を買うのもいいなと思いました。因みに今年は、昼間に中間テストの終わった息子も交えて西荻窪の熊本ラーメンで食事をして、これで終わりかと思いきや、たまたま、夜にスペインBALでの知人の集まりに主人とうかがい、思い出深い記念日となりました。期待しない方がいいのかもしれませんね。

羽生さんの作品は、お店のオープン時に椅子を買わせていただき入り口に鎮座しております。
この椅子は、山桜に色々な顔料で特殊な仕上げを施しているので、一見石のようにも見えます。この椅子はそこにいるだけで存在感があって、まるでパートナーのように思え、私の思いが強くなっていてなくてはならないものとなっています。座るという機能に関しても座面が広くとられていて、心地よく、お客様は何より、見た目の冷たい感じと座ったときの木の温もりとのギャップに驚かれます。
6月発売の「日々」に椅子の特集があり、この羽生さんの椅子が載りますので、機会があったらご覧ください。


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5月25日のおそうざいセット

5月25日のおそうざいセットの一例を下働き一号が紹介致します。

5月25日のおそうざいラインナップは・・・
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工藤冬里さんの向付けで さわらの子と白滝と大根の煮物
ボーダレスアート・ラポラポラの手捻り小鉢で
 赤ミズと揚げ豆腐の炒め物
松岡装子さんの器で 大根おろしとなめ茸の和え物
・白瓜の浅漬け
藤塚光男さんの器で ユカリと胡麻のふりかけ
赤木明登さんのお椀で もやしとお揚げのお味噌汁
工藤和彦さんの飯碗で 黒米雑穀ご飯

5月25日のデザートは・・・
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郡司庸久さんの湯飲みで お好きなお茶
須藤拓也さんの鉄釉絵付け豆皿に 手亡寒の黒蜜掛け

大変良い豆が手に入ったと店主がしきりに言うので、
味見したら納得のお味でした。
夏が近づいて、もう寒天の似合う季節ですね。

さて、工藤冬里展、二人展、に続くExhibitionは
「描かれて、踊るエプロン展」です。
イラストレーター・森千章が描き、
エプロン作家・松本文子が作るエプロンの展覧会。
会期は6月19日(金)〜27日(土)まで。
昨日はお二方がお店で打ち合わせをしてらして、小耳に挟んだ話からは
仕掛けのある楽しい作品に出会えそうな予感がしましたよ。
お楽しみに!

5月22日のオムカレーセット

二人展も残すところあと1日、
5月22日のオムカレーセットを下働き1号が紹介致します。
(いつもはおそうざいセットの紹介ですが、今日は例外!)

今日のオムカレーセットは・・・
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中村桜さんの豆皿に 白瓜のマリネ
さかいあつしさんの匙と藤塚光男さんの楕円輪花皿に
 オムカレー+人参と牛蒡とエゴマの炒め和え
桑原典子さんの台形カップで アサツキとシメジのお吸い物

今日のデザートは・・・
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松岡装子さんのガラス器で お好きなお茶(写真はアイスコーヒー)
須藤拓也さんの灰釉の豆皿に
奈良井志野さんの匙で マンゴープリン
でした。

この器のように、今回の松岡さんの作品には珍しく、
暗緑色のガラスで作られたものがありました。
筆遣い細やかに優しい色の花が描かれ、しっとり気分の落ち着く器です。

お花や奇妙な生き物、幅広いモチーフの絵付けが見られるのもいよいよ明日(5/23)まで。愛らしい生き物たちとお別れだと思うと寂しいです。
もうご覧になった方もそうでない方も、是非ひと目会いに来て下さい。

梅干しと阿蘭梨餅

お土産にいただいた和菓子2種です。
ひとつは、下働き1号のお土産、大阪の菊寿堂義信の「梅干し」。梅干しと聞き、さらにその見た目から、唾液が出てしまうほど酸っぱさを想像するのですが、いただくと中はぎゅうひの白あんで外側も練りきりになっています。そのギャップが面白いです。
藤塚光男さんの舟形のお皿に工藤冬里さんのお湯のみと。

もうひとつは、展覧会中の蒔絵の作り手の奈良井志野さんの京土産「阿蘭梨餅」。大好きなのですが、東京では買えないので「嬉しい!」と大きな声をあげてしまいました。シンプルな見た目ですが、このもっちりした皮とあんのバランスが独特です。奈良井さんによると「以前はそんなことなかったんですが、最近は土日は行列しています」とのことで、やはり大人気のようです。
桑原典子さんの白い角皿に、最近入荷したばかりの郡司庸久さんの飴釉の面取りそば猪口と。




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かめれおんの時間

奥田春美著 詩集「かめれおんの時間」(思潮社)の朗読会を17日に行いました。

奥田さんは、お店のお客様です。オープン当初から時々お昼を召し上がりにいらしてくださっていましたが、ご挨拶程度で詩をかいていらっしゃるなんて知りませんでした。昨年の資生堂主催の花椿賞を受賞なさったことを間接的に知り、詩人なんだと知ったわけです。
詩を読むと、日常的な設定ではあるけれど、若い人が描くものとは違う人生の深みを感じます。詩の中に阿佐ヶ谷や馬橋公園などが出てくるのもイメージが膨らみ、親しみを持たせます。

ぜひ「朗読会」をしたいと言う思いがわいたのですが、そんなことは初めての経験でお客様や知り合いに色々助けられ、読み手もお客様のプロ、アマ混合の6人で各二編を詠んでいただき、無事に終わることが出来ました。詩で読んだ時、人の声が入った時、音楽が入った時と、まるで息吹が吹き込まれるように言葉が生きていると実感しました。
奥田さんは「言霊」を感じたと仰っていました。

昨日は、奥田さんにもお話ししていただいたのですが、彼女が詩を書き始めたのは40才位までのお仕事で色々あって疲れて、仕事を辞めて誰にも会わずひきこもっていて、そこからはい出すときだったそうです。そして、「しばらく中断していたようですが、「かめれおんの時間」は身近な方が立て続けに亡くなって、それがきっかけで書いたものだそうです。花椿賞受賞の事が新聞などに載って「63才の新人」とありましたが、若い女性では決して持つことの出来ない人生を積み重ねた女性の魅力を奥田さんには感じます。私の希望の星です。

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第一部と第二部の間で、奈良井さんにお話を伺っているところ。
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5月16日のおそうざいセット

二人展「生きとし生けるもの」開催中の
5月16日のおそうざいセットの一例を下働き一号が紹介致します。

5月16日のおそうざいラインナップは・・・
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須藤拓也さんのお皿で わかさぎの南蛮漬け
・ひじきと小柱の和え物
藤塚光男さんの器で しらたきとたらことさざえの煮もの
・蕪のお漬け物
・ぜんまいと豆腐のお味噌汁
・黒米雑穀ご飯

そして、
5月16日のデザートは・・・
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松岡装子さんのガラス器で お好きなお茶(写真は冷たい抹茶)
奈良井志野さんの蒔絵匙で マンゴープリン
でした。

向こうに見える女性は奈良井さんです。目力バッチリで、京都弁を話されるはんなり美人(横からのショットで済みません!)。
そんな奈良井さんには17日(もう今日です)の朗読会でお会い頂けます。
詩の朗読の後にご登壇頂き、作品づくりについてお聞きする予定です。
予約制なので、残席の確認はお店まで 03-3330-8807 ご連絡下さい。

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松岡装子・奈良井志野二人展

「生きとし生けるもの」をテーマに、ガラスの松岡さんと蒔絵の奈良井さんの二人展が今日から始まります。文字通り、植物、動物、虫などをモチーフにした作品が並びます。
松岡さんは、ご主人の洋二さんとご一緒にガラス作りをされています。アクリルを使った絵付けからは幻想的な世界が生み出され、オブジェとしても器としても使えるものです。最近、大和に新しい窯をつくったばかりで、お子さんも小学生と未就学児のお二人がいらっしゃって大忙しなのです。
奈良井さんは、京都にお住まいの京美人。もともと学生時代に日本画を専攻していらっしゃって、その世界を蒔絵に生かしています。アクセサリーはもとより、石に描かれた様々な「生きとし生けるもの」は、思わず微笑んでしまうようなものや季節感を感じるものなど生活の中に身近にとりいれられるものとなっています。
お二人には、日曜日に予定している朗読会「かめれおんの時間」で作品つくりについてお話ししていただく予定です。松岡さんは17日のみだけですが、奈良井さんは14日から17日までいらっしゃるので、ぜひ足を運んでお話ししてみてください。

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座・高円寺

座・高円寺とは、伊東豊雄氏設計のもと5月1日に高円寺にオープンした杉並区立杉並芸術会館という本格的な舞台芸術のための施設。漫画家志望のお客様が、ご自分の作品をエントランスで販売をするというので、息子と行ってきました。
中央線から建築中の建物は見えていて、テントをイメージしているのだなと思っていたので、中に入るとシックな落ち着いた雰囲気にちょっとギャップがありましたが、点在する小さな小窓からの光が建物内を生き生きとさせているように感じました。吹き抜けの階段からは地上3階、地下3階が見渡せます。一番下にある赤いソファが印象的、ソファのうえに飛び降りたくなってしまいました。オープニングの演目は井上ひさし作「化粧」です。曜日によって昼と夜の上演なので、私も行けるかも。1階では「旅する絵本カーニバルとびっくり大道芸」と一人でも家族でも楽しめる催し物となっています。息子が小さな頃に読んだ絵本を懐かしく見ましたが、大人のための絵本も揃っていました。

高円寺は、以前はあまりなじみがなかったのですが、お店を始めてからはお客様にも高円寺の方がたくさんいらっしゃるので色々と教えていただき、頻繁に行くようになりました。中古レコード屋、ライブハウス(工藤冬里さんもよく出ています)、古書店、古着屋、素人の乱(何というネーミング!)を代表するリサイクル店など、スーパーだって自然食品店で売られている同じものが断然安いし、銭湯はたくさんあって遅くまで営業しているらしいし、お金を使わなくても楽しめる生活があります。
機会があったら、ぜひ高円寺にも足を伸ばしてください。





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5月8日のおそうざいセット

工藤冬里さんの鬱陶展へお越しの皆様、ありがとうございました。
お陰様で盛況のうちに終えることが出来ました。
さて、展示明け5月8日のおそうざいセットの一例を
下働き一号が紹介致します。

5月8日のおそうざいラインナップは・・・
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工藤冬里さんの向付けで 鮭と根菜のスープ煮
藤塚光男さんの小鉢で 切り昆布とじゃこの炒め煮
藤塚光男さんの器で レンコンと鰹節の煮物
・わさび伽羅蕗
吉田弥幸さんの器で ユカリと胡麻のふりかけ
・蕪の葉とシメジと麩のお味噌汁
渡辺キエさんの飯碗で 黒米雑穀ご飯

5月8日のデザートは・・・
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松岡装子さんの器で お好きなお茶
須藤拓也さんの豆皿に 小豆と柚子ピールのパウンドケーキ

この抹茶ミルクの入ったガラスの器の作者・松岡装子さんと
蒔絵作家の奈良井志野さんの二人展「生きとし生けるもの」
5月14日木曜日から始まります。

工藤さんの展示が終わったばかり、次の木曜にはもう次の展示が
始まる訳ですから、お店の棚は三度の衣替えに大慌て。
短い間にこんなに新たな作品との出会いがあるなんて開店以来初めて…
じゃないでしょうか? 下働きの私も大変楽しみにしています。

二人展「生きとし生けるもの」は5月23日土曜日まで。
よろしくお願いいたします。

5月1日のおそうざいセット

5月1日のおそうざいセットの一例を下働き1号が紹介致します。
ひねもすのたりでは現在工藤冬里さんの「鬱陶」展を開催中、
それにちなみまして、
今日紹介するおそうざいセットは工藤さんセットでお送り致します。


1日のおそうざいラインナップは・・・
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工藤冬里さんのお皿で 鰯の南蛮漬け お野菜添え
工藤冬里さんのぐい呑みで ひじきと切り干し大根とエゴマの煮物
桑原典子さんの小皿に 人参の浅漬け
・ゼンマイとごぼうのおかかまぶし煮
藤塚光男さんのぐい飲みに
 長谷川まみさんのスプーンで 胡麻とユカリのふりかけ
・三つ葉と麩のお味噌汁
工藤冬里さんのお碗で 雑穀黒米ご飯


1日のデザートは・・・
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工藤冬里さんの緑釉コップで お好きなお茶
工藤冬里さんの白磁碗に 花豆の梅シロップ煮
でした。


工藤さんの新作の碗。甲骨文字の「サイ」が刻まれています。
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どのような想いで工藤さんがこの文字を刻まれているかは、
お店に飾られている皆様へのお手紙にて。


鬱陶展も残すところ3日、5月6日までの開催です。
お待ちしてます。

<お詫び>
開催期日に誤りがありました。お詫び申し上げます。

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