熊本&天草へ

今週は、春休みをいただき、前半は作り手の余宮隆さんを訪ねて天草まで行ってきました。

今年の11月頃に予定している、酒器を中心とした展示のお願いも兼ねてうかがいました。お酒と言ったらソムリエでもある料理研究家の伊野由布子さんにもご協力していただこうと思っていたら、ちょうど、熊本にいらっしゃるとのことで、一緒に余宮さんを訪ねました。

熊本から天草へは、伊野さんのお友達の運転で天草五橋を渡っていきます。右手には海苔の養殖の竹か細い木が整然と続く景色は本州では見たことがなく魅入ってしまいました。そんなのどかな景色を見ながら、天草の町に入っていきます。私の中では、天草って小さなポツンとした島を想像していたのですが、お店はたくさんあるし「普通の町なの?」と意外な印象。

以前は農協だったという建物が、朝虹窯となっています。中には、作品が展示されています。農協だったというだけあって、大きな扉の金庫には農協マークが。以前はその中に電気釜を置いて焼いていたそうです。今は、少し離れた山間の古い民家が工房となっています。ウグイスの声が聞こえ、坂の入り口の両脇には大きな榊が。榊ってこんなに高くなるんですね。
工房では4月の個展に向けて、急ピッチで作陶中でした。

夜は、余宮さんのご家族が経営する「余宮」にて、夕食をいただきました。本格的な和食は丁寧に作られていて、どれもおいしかったのですが、中でもかさごのおみそ汁とグリーンピースのごはんは絶品でした。残ったご飯はおにぎりにしていただきました。伊野さんがおくってくださったワインとシャンパンは4人で6本あけました。余宮さんは急ピッチで飲まれたせいか、2軒目のことは全く覚えていないとのこと。酔った余宮さんは何とも可愛らしく年上の姉のような気持ちになりました。
天草の人は、いい人が多いと言われているらしいのですが、余宮さんも本当に天草人です。今回の旅では本当にその人のよさが伝わってきました。

近々にも、余宮さんの新しい器が入荷しますので、お楽しみに。

熊本に戻り、前川國男の建てた熊本県立美術館に行こうとすると、今日からしばらくお休みになるとのこと、ちょうど桜が満開の広大な広場を歩いていくと、煉瓦色の建物が目に入って、都美術館と重なり、同じ建築家のものとわかります。ただ、こちらは大きな楠がアプローチに立っているのが熊本らしい。

細川護光さんの器が窯から出てきたばかりというので、ご迷惑顧みず少しだけお邪魔しました。福森さんの所で修行なさったことが納得できる、信楽のお茶碗などがありました。4月には京都のギャラリーで個展があるそうです。このお屋敷で昨日お花見の会が催されたそうですが私は参加できなかったので、来年はうかがいたいものです。

最後は、外輪山を望み、阿蘇の雄大な景色は晴れ晴れとした気持ちを与えてくれました。

朝虹窯と余宮さん
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熊本県立美術館
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宿泊した宿「海心」
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細川さんの窯から出てきたほやほやの器たち

2010/04/05(Mon) 00:03:48 | 日記
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