再び高知

竹林寺の納骨堂の竣工完成式典に列席いたしました。
建築家の堀部さんはもとより、今回この工事に関わった多くの関係者の方がいらして厳かな仏式の式典でした。私がご紹介した金属の作家の小沢敦志さんもいらしていました。
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納骨堂までのアプローチは苔むした自然の庭と木々の緑とに包まれて、もはや何の違和感もなくお寺の一部となっているという印象です。アプローチを進み、少し下ったところに佇むその建物は優しく包み込むような寛大さが伝わります。
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熊谷幸治さんにお願いして作っていただいた四点の花器に、ご住職の奥様がそれぞれの器にあった素敵なお花をいけてくださいました。因みに式典の記念品も熊谷さんの土器作りの花器を作っていただきました。これは、納骨堂建立の際に掘り起こした土をすべて使っています。納骨堂の壁面にもその土は使われているのですが目を引く赤土です。
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小沢敦志さん作の納骨堂の水をたたえる場所の注ぎ口
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宴席での様子。高知に残る「ハシケン」というお座敷の遊びなど興味深いものでした。
堀部さんやご住職もこの日ばかりは開放されて楽しそう。
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翌日は、朝一番に牧野植物園に。訪れる度に出会う花も違い、楽しめます。二週間ほど前に咲いていた黄エビネの花は終わり、今は梅雨の訪れを告げるかのように山あじさいが楚々と咲いていました。天然記念物という濃い紫の花の飛び葛も初めての遭遇。花との出会いも一期一会です。
この日は、朝早くから気温が上昇して日の当たる場所は長く歩けません。真夏は、ちょっとしんどいかもしれません。春と秋がオススメ。

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午後から、小野哲平&早川ユミ宅に。お二人とは、25年ほど前に常滑に赤木智子さんに連れられてうかがって以来の知己。谷相にうかがうのは8年ぶり?
高知駅から、土佐山田に向かいます。
内藤廣さん設計の高知駅ですが、ホームに入るのは初めて。木がふんだんに使われていてほっとします。開放感があり、屋根の形や金属の素材からヨーロッパやインドの駅舎を思わせます。
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土佐山田までユミさんが迎えにきてくださいました。アンパンマンミュージアムもここから行けるらしく、いたるところにアンパンマンの絵が目につきます。
谷相は、標高500メートル位のところにあり、棚田がひろがります。
哲平さんとユミさん、お弟子さんとでお昼ごはんをいただきました。ユミさんが庭のお茶の木で作ったという紅茶が、びっくりするほど香り高く驚いていると「自分で作るとなんでも美味しい」とユミさんが独り言のようにつぶやいていました。
もうすぐ、窯薪きが始まるらしくその準備で哲平さんは忙しそうでした。
最近、復活した呉須の青い器を何点かお願いしてきました。

哲平&ユミさんは、竹林寺とご住職がとっても気に入って納骨堂に入ることを真剣に検討しているようで、「私もご縁があったし、入ろうかな」と言うと「一緒に入ろう。骨壷は僕が作ってあげるから」と多いに盛り上がったのでした。

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高知の海花でユミさんの個展開催中でした。これから、全国ツアーが始まります。
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2013/05/30(Thu) 02:15:56 | 日記
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