IID 世田谷ものづくり学校

花活けをなさっている上野雄次さんが、三宿にあるIID 世田谷ものづくり学校で行われている「SOSEKI展」に作品をだしているとのことでうかがいました。今回は、漱石の夢十夜執筆100周年を記念しての企画で、「我が輩は猫である」から「明暗」までの作品を色々なアーティストが自分のフィルターを通してヴイジュアルに変換して漱石の魅力に迫っています。
上野さんは「虞美人草」をとりあげていました。「虞美人草」は読んだことがないのですが、タイトルを表示したコンクリートと錆びた鉄の針金だけで十分作品となっているかと思えました。実は、その後ろの古い机の中に乾いた花びらと珊瑚がエロティックに置かれていました。改めて、漱石はこんなに有名なのに恥ずかしながら私は「我が輩は猫である」「こころ」「草枕」位しか読んだことがなく、「虞美人草」も読んでみようと思いました。

ところで、会場となったIID 世田谷ものづくり学校とは、
2004年3月で統廃合となった世田谷区立池尻中学校を再生する次世代モデルの廃校跡地再生プロジェクトとして2004年10月にスタートしたそうです。
近くに世田谷公園もあって、渋谷にも近くて暮らしやすそうなのに廃校になってしまうのだなと少子化を現実感をともなって感じました。
施設の名前は「IKEJIRI INSTITUTE OF DESIGN世田谷ものづくり学校」。
施設内には、ギャラリーや試写室、工房のほかパブリックスペースを併設し、働きながら学べるプロスクールやデザインベースの立体的なプログラムが実施されています。
“INSTITUTE”という言葉が持つ、さまざまな知識や体験を有機的に結びつけ、新しい価値を生み出すという意味のように、IIDは「学ぶ」「遊ぶ」「働く」ことが1つにつながる今までにない新しいタイプのコミュニティということだそうです。
もう1つの注目は、子供から大人まで誰もが参加できるワークショップの数々。
講師にはIID入居者をはじめとした各分野で活躍するプロのクリエーターを迎え、木のぬくもりに触れる木工教室からデジタル映像制作まで、多岐にわたるデザイン要素を含むプログラムが用意されています。以前、息子と何かのワークショップに参加しようとしたことがあるのを思い出しました。
写真のピンクの花は、私の大好きなひめつるそばで一面絨毯のように咲き乱れていたのが印象的でした。

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2008/11/14(Fri) 09:30:49 | 日記
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