扇田克也さん

ガラス作家の扇田克也さんの個展が日本橋の「ぎゃらりーこちゅうきょ」で22日まで開かれており、初日にうかがいました。
彼の作品は、石膏の型の中でガラスを溶かして作るキャスト技法を用い、原形をシンプルに表現し、表面はサンドブレストで仕上げたざらっとした質感で光を意識して作られています。今回は大きさも色もさまざまな「HOUSE」、余分なデザインをそぎ落としたガラスの塊と言った「b.e」(beyond expression)、扇田さんの作品としては珍しくエロティックな印象を受ける「AURA」等々。また、、水が溜まりその中に光が通る「IHARIKI」や景色の重なり、風景・景色という意味で色片を重ねた無色のガラスの四角い塊の「SCENERY」が新作として出品されています。
この色々なシリーズを作り出していく扇田さんの作品の最大の魅力はその技法というよりも物語を感じさせ、詩情が漂うものとなっていることだと私は思っています。
今回は、何度か展覧会の前にお電話する機会がありましたし、会場でもお話ししたのですが、作品が出来るまでに色々と葛藤もあったらしく、精気を吸い取られたというような事も話していました。お会いするといつも飄々としているので意外な印象でした。
また、今回は会場の設営が先日ご紹介した上野雄次氏です。工事現場を思わせる荒涼とした雰囲気がまた扇田さんのガラスなのに温もりのある作品と実にしっくりあっているのです。

私が扇田さんと出会ったのは、実は25年以上前のこと、彼がガラス学校で学んでいた時のアルバイト先だったのです。その時はどんなものを作っているのかも、どうしてガラスにひかれたのかなどということは話すこともなく、それから10年ほどたち、当時田園調布にあったギャラリー仲摩で作品を見かけて「あの扇田さんだ!」その時から彼の作品には詩情があり、とてもひかれていたのです。作品は見ていたけれど彼に再会したのは5年ほど前の事でした。その後、私がお店をひらくことになり、扇田さんにも取り扱いをお願いしたのです。扇田さんの作品は、殆どがオブジェで食器は以前は作ったこともあるらしいのですが今はつくっていないようです。食器ではありませんがHOUSEシリーズは大小と常時展示していますのでご覧ください。

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2008/11/17(Mon) 09:39:12 | 作り手

自転車ウェア カッパ

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