夜の散歩

浅草橋から馬喰町、東神田界隈の問屋街で古いビルや空き物件や空きスペースを展示会場とした街全体を巻き込んだイベントCET08(http://www.centraleasttokyo.com/08/)
が行われています。そのひとつ、
山口絵美×小川敦生【ドローイングとその残像】
at 大原第五ビル 2008年12月10日(水)〜14日(日)18:00〜22:00
に行きました。夜の馬喰町界隈はひっそりとしていますが、会場は馬喰横山の駅前なので迷うことなくたどりつきました。

小川敦生さんは、均一な線による緻密なパターンの集積で、作品を紡ぐドローイング作家(装飾ともグロテスクとも取れる過剰さは紙の上に留まらず、壁面、ガラス等々にも侵食している)で、以前、偶然に美容院での鏡に描かれた作品を拝見して興味を持っていました。そして、偶然が重なり、最近知り合った写真家の方ともコラボレーションをしていたのです。この作品がまたエロティックで、忘れかけていた彼への興味が復活したのです。
そして、今回は彼と映像作家 山口絵美さんとのコラボレーションです。山口さんは、光や音を採取し、世界の欠片で作品を編む映像作家で2008年9月ミラノでの小川敦生展のための映像制作を手掛けたご縁からのようです。

古いビルの5階の最上階まで必死で駆け上がると、「こんばんわ」と挨拶する人が。修行僧のようにやせているものの、もしかしたら「小川さん?」「はい」「やせましたね」「イベントが続くとやせるんですよ。今年の最初にお逢いしたなら15キロは落ちました」
「あの、作品は?」「この壁にうっすらと残っているのがそうなんです。描いて消してその残像なんです」とのことで、よく見るとうっすらと残っています。屋上にも、ドローイングを消して水で流した後と、書き損じがそのまま残っています。この過程を山口さんが映像として残して、来年(再来年かも)に写真美術館で発表するとのことでした。
このビルは、既にテナントが一軒しか入っておらず、近い将来は壊されてしまうとのこと。歯医者さんや床屋さんであったところは、その面影をそのまま残して、まさに残像そのものの中で展示がされています。
小川さんに連れられて、2階で行われている恵比寿でスペースデザインやショップをしているGIFTの「SOUND TRIP」に行きました。テーマは「光を聴く」。僅かな光の暗闇の中で聴覚が鋭敏になっていくのを感じます。聞こえてくるのは「鳥のさえずり」。外に出ると思いがけず五感が刺激されたことでリフレッシュした感じが、その気分をまといながら底冷えの馬喰町界隈を散歩して帰途につきました。

以前、アノニマスタジオやルーサイトギャラリーには行きましたが。他にもこの界隈のギャラリーには興味があるので、今度は昼間の散歩を楽しみたいと思います。

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2008/12/14(Sun) 10:18:53 | 日記
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